新卒で希望する企業に入社したものの、期待とは異なる現実に直面することがあります。
実際に業務を開始すると、事前のイメージとのギャップを感じるケースは充分考えられます。
そんなとき「すぐに転職したら後悔するのでは?」と不安に思うかもしれません。
たしかに、新卒として入社した企業を早々に去ることは、再び新卒枠での転職が難しくなるリスクが考えられます。
しかし、本当にそのまま続けることが最善なのでしょうか。
この記事では、転職を後悔するケースと、それを避けるためのアドバイスをお伝えします。
新卒で就職した会社から転職してよくある後悔
ここ最近では新卒で就職した会社から、わずかな期間で転職している人は増えてきています。
ただ、思い切って転職したために後悔した人もいるので、よくある後悔の典型的なパターンを知っておきましょう。
給料が下がる
転職の結果、給料が下がり後悔するといった人は多くいます。
新卒の初任給は決して高くはない場合も多いですが、新卒相当の人が中途採用枠で転職をするのに比べると高い傾向があります。
福利厚生が少なくなる
新卒で大手企業に就職できた人は、充実した福利厚生を受けられます。
しかし、転職する企業によっては福利厚生がほとんどないこともあります。
あまり意識していなかったために後悔することが多いポイントです。
教育がOJTで充実していない
大手企業は研修や教育体制がしっかりと整っていることが多いのに対し、中小企業ではOJT(実務を通じた教育)が中心で、具体的な研修プログラムが少ない場合があります。
このような状況では、自ら主体的に学ぶ姿勢が求められます。
同期がいない
新卒から転職して後悔した理由として、同期がいないからということもよく挙げられています。
中途採用では就職のタイミングが人それぞれです。
一人しか採用していないことも多いため、同期に恵まれないことはよくあります。
周囲からの反応が悪くなる
新卒ですぐに転職したために、周囲からの反応や評価が悪くなって後悔している人もいます。
日本では昔から、就職した企業にずっと勤め続けることを美徳とする文化があります。
すぐに辞めて転職すると、周囲から敬遠されてしまうこともあるので注意が必要です。
同じトラブルが転職先で起こる
新卒で就職した企業に不満があって転職したけれど、新しい職場でも同じトラブルが起こって後悔しているケースも少なくありません。
実際には転職先の方が職場環境が酷くて、転職しなければよかったと思うこともあります。
転職活動に時間も労力も取られる
転職活動は、時間も労力もかかります。
理想的な職場に転職できれば前向きな気持ちになれますが、少しでも不満があると無駄だったのではないかと後悔しがちです。
かなりのエネルギーを費やすことを念頭に置いた上で転職に踏み出す必要はあるでしょう。
後悔しないための転職方法
新卒として就職し、間もなく転職したとしてもなるべく後悔しないようにする方法はあります。
ここでは若い人が転職して後悔しないためのポイントを解説します。
転職の目的意識を持つ
新卒かどうかによりませんが、転職するときには目的意識を持ちましょう。
今の職場の悩みを解消したい、もっとやりたいことがあるから転職したい、という意識を持てば転職して後悔することはありません。
目的があいまいなまま何となく転職すると後悔するので、できるだけ目的を具体的に定めることが大切です。
転職先選びを慎重におこなう
転職先は、目的に合わせて選ぶことが重要です。
新卒であまり仕事の経験年数がない場合には、採用してくれる企業があまりないと考え、内定が出たときにすぐに飛びついてしまって後悔している人もいます。
転職は目的を達成できてこそ意味があるので、慎重に決めることが大切です。
勤務条件や担当する業務内容、将来的なキャリアパスなどを考慮して、納得できる転職先に決定しましょう。
第二新卒枠を活用する
新卒で就職して間もないうちは、第二新卒枠を活用して転職活動をすることが可能です。
卒業してから3年以内が第二新卒の目安で、新卒と同様に年齢的なメリットを生かした仕事探しができます。
第二新卒枠はキャリア採用枠とは違い、経験はそれほど重視されません。
転職後の教育体制が整っていることが多く、未経験の職種に転職できる可能性も十分にあります。
新卒で就職先を間違えたと思った人にとって、仕事選びをやり直すのに効果的な選択肢です。
自分のやりたいことを再考して、第二新卒枠で転職先を決めるときっと後悔しないでしょう。
まとめ
新卒で就職してすぐに転職すると後悔することは確かにあります。
ただ、転職の目的意識がはっきりしないまま、何となく転職してしまって最初の就職先よりも良い転職先を選び出せなかったケースが多いのが実態です。
転職して何を達成したいのかをよく考えて、慎重に転職先を選べばきっと転職して正解だったと思えます。
後悔しないように有利な立場で転職できる方法を考えて、納得のいく転職活動を始めましょう。